判決に不満の態度の被告 裁判員は「残念」(産経新聞)

 自分のジーンズを盗まれたことに腹を立て、知人を自動車に監禁して暴行を加えたなどとして、強盗致傷と逮捕監禁の罪に問われた男の裁判員裁判の判決公判が29日、東京地裁で開かれ、懲役4年の実刑とした判決に対し、被告が声を上げて不満をあらわにする一幕があった。判決言い渡し後に会見した裁判員は「被告の態度は非常に残念」と感想を漏らした。

 男は飲食店従業員の笠間太士被告(27)。判決によると、笠間被告は自分のジーンズを知人に盗まれ転売されたことなどに怒り、友人とともにこの知人を自動車に監禁。きりで知人を刺し、肺に達するけがを負わせたほか、携帯電話などを奪った。

 検察側の求刑は懲役7年だったが、事件の発端が被害者側による盗みだったことなどから軽減された。弁護人は「通常は実刑になる事件」と事前に被告に伝えていたという。

 しかし、笠間被告は主文言い渡しの瞬間、「えー」などと声を上げた。その後も終始、舌打ちをしたり、頭を抱えたりするなど不満げな態度を見せ続けた。

 閉廷後、会見に応じた60代の男性裁判員は「反省をしているように見えたのに、自分の見方は甘かったようだ」と厳しい表情。50代の男性裁判員も「納得できない態度。僕らがやっていることにケチを付けられた」などと“後味”の悪さをのぞかせた。

 今回の裁判員6人は、被告の態度に不安を抱くことはなかったという。しかし、こうした態度は、被告からの報復の恐れなど、心理的負担を裁判員に与えるケースが出てくる可能性もあり、今後の課題となりそうだ。

【関連記事】
耳かき殺人、争点は責任能力 公判前整理手続き
押尾被告、3月5日に公判前整理手続き
長期化で裁判員裁判審理は困難 替え玉殺人中国人妻に無期
明石歩道橋事故 検察審査会初の判断、検察起訴に大きな一石
被害者救済? 感情に流される? 「起訴議決」冷静な検証を

臨時接種に「2類」創設へ=弱毒性新型インフルに対応−厚労省審議会(時事通信)
元郵便局長を横領容疑で逮捕=客の保険金など8億円か−静岡県警(時事通信)
<公取委>電力用材料の受注調整でメーカー3社に課徴金(毎日新聞)
「刺された!」「あいつ、やばい!」響く怒声、制圧試みるも…(産経新聞)
【施政方針演説】全文(7完)むすび「かたときも忘れることなく…」(産経新聞)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。